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川景

死ねない人

聞こえない声を聴く

Narrow Space

天狗

天狗

天狗

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River View
川景
183x183cm
2021
Canvas, Acrylic paint, Oil paint
萩原守衛《女》像を引用

Big Flaming
大炎上
230x165cm
2021
Canvas, Acrylic paint
長谷川等伯《古木猿猴図》より引用

Change
170x200cm
2021
Canvas, Acrylic paint, Oil paint

1.2.3
62x42.3cm
2022
Canvas, Acrylic paint
榎倉康二《予兆ー柱・肉体》を引用

Tengu
天狗
90x71cm
2022
Canvas, Acrylic paint

Stressed Architecture
90x90cm
2022
Canvas, Acrylic Paint

W/T
無題
114x131cm
2022
Canvas, Oil Paint

painting

大和言葉から続く「身」(み)という言葉に注目して平面作品を制作をしている。

地球規模の環境汚染が深刻化する現代において、植物の実が由来の身という言葉がより親密に響く。
明治以降使われるようになった身体(からだ、しんたい)という言葉もいいが、身は心と身体だけでなく環境(社会)をも含む言葉である。
身分、身に沁みる、身を立てる、身の丈、などの言葉に現れているように、緩く人と環境を繋ぐより広い概念である。
また精神と肉体というような近代西洋の二元論ではない、日本的な言葉でもあるように思う。

自分の身は他人や社会、対象により、絶えず分節される。自分よりすごい人を前にして身は竦み、愛しい恋人と居れば身は緩む、また会社に行けば機械的に業務を行わなければ弾かれるし、綺麗な花を見ては胸がすく。
身は生きている以上固定的なものではなく対象により様々に分節化され、身分けされそのつど自己認識を迫る、柔軟なものである。
そのような身の意識を大切にして、日常における様々な事象に反応し制作している。

自分の心身に今一度寄り添うこと、自身の社会的属性や立場など全部剥いだところにある身一つである自分と向き合うことの必要性。
それは個体としての人間の身体が自然物である確認としても必然だと思う。
資本主義社会の喧騒を一旦退けて、自然の一部である自分の身に戻るという意識は、自然を過度に制御し遠ざけた都市生活者にはなおさら大切だろう。